大型ペンシルベイトの可能性を「圧倒的な釣果」で示唆したMadDog120に続いて、BRIGHT'N LURESから突き付けられるもう一つの可能性が、ジャイアントペンシルMethuselah［メトセラ］です。
　単なるマッドドッグのサイズアップバージョンと捉えるだけではその魅力を十分に感じ取ることは出来ません。
　「長大なるもの」の名を戴く圧倒的な存在感を放ちながらも、決してアングラーを突き放すような仕上がりではないあたりがBRIGHT'N LURESの真骨頂。
　一世紀以上もの間、フィッシュイーターのDNAに「スレる」という因子を与えることのなかったルアーがペンシルべイト。
　Methuselahを手にした時、あなたはその意味を知るのかもしれません。

コンディション抜群の大型バスを狙って獲る時に、あなたならどんなルアーを選択しますか？
　アメリカのプロガイド達はソルト用の大型ペンシルベイトをシークレットとしてタックルボックスに忍ばせています。
　多くの場合ビッグベイトが受け持つようなシチュエーションでも、更にスピードを上げて広範囲を探りたい場合は、ビッグペンシルの独壇場と言えるでしょう。
　動き出しや操作性にこだわったペンシルを製作し続けてきた川畑が生み出したこの大型ペンシルベイトは、その大型のボディーからは想像できないほどのクイックでレスポンスの良いアクションを見せてくれます。

メトセラの最大の特徴でもあり、マッドドッグとの大きな違いはその「浮き角度」にあります。
　水平浮きに近い約5度で水面に浮くメトセラは、フルキャスト時の飛行姿勢の面ではマッドドッグに一歩譲りますが、その重心バランスゆえに着水時に大きなアドバンテージを生み出すことが可能です。
　琵琶湖におけるプロガイドや大型の個体(特にフロリダバス)を狙うコアアングラーが非常に重視する要素に「着水音」がありますが、この「着水音」は大きければいいという訳ではありません。
　水に突き刺さらずに表面を広く叩くような音(飛び込みでいうところの「腹打ち」)が不思議なほどに超大型のバスを惹き付けるのです。
　ジョイントのビッグベイトやソフトマテリアルのスイムベイトが発揮する集魚力と、スピードの緩急を含めた多彩な演技力を持つペンシルベイトの力の融合が、メトセラ最大の魅力と言えるでしょう。